今日のテーマは「雑煮(ぞうに)」について

日本には昔から四季折々に受け継がれてきた行事がたくさんあります。その行事と切っても切り離せないのが「行事食」です。正月や祭りなどの行事の際に、地域の人々が集まって食事の時間をともに過ごすことで家族や地域の絆が強まるなど、行事と食事は密接な関係があります。 現在では、御家庭で行事食を作ったり食べたりする機会が減っているようですが、来年のお正月は「コロナ禍」の中、例年通りとはいかないものの、家族そろって食卓を囲む機会も多いのではないでしょうか。
今日はお正月の行事食「雑煮」についてお伝えします。​

1.雑煮の歴史

雑煮とは餅に野菜、肉、魚介類等の具を加えた汁物で、主にお正月などハレの日に食べられます。「色んなものを一緒に煮る」という意味から、漢字で「雑煮」と書きます。
もとは年神様に供えた餅を神棚からおろし、作る料理で、雑煮餅と言いました。
当初は正月料理ではなく、室町時代の酒宴で出されていたのが始まりです。 
お酒を呑む前に雑煮を食べて、胃をおちつかせてから飲むための前菜だったのです。

2.全国のいろいろな雑煮

雑煮はよく知られているものだけでも、その種類は100を超えるほど多様です。
作り方や具材の違いなど、細かな特徴にまで着目すると、さらに種類は増え、集落の数だけ雑煮の種類があると言われています。そこで、全国の特徴的な地域の雑煮の中から、8種類を紹介します。みなさんのお家の雑煮のルーツはどこでしょう。

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出典:農林水産省HP 全国のいろいろな雑煮 より