今日のテーマは「ニラ」について

 ニラは、ユリ科ネギ属の多年草の緑黄色野菜です。
 全国の作付面積は2,000ha、出荷量は52,900tで、全出荷量の4割以上を1位の高知県と2位の栃木県で占めています。北海道は全国5位の出荷量です。

(出典:農林水産省2019年産野菜生産出荷統計)

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ニラの歴史について

 ニラの原産地は中国西部から東アジアにかけての地域で、モンゴルやインド、ベトナム、日本など広範囲で古くから栽培されてきたといわれています。日本へは中国から伝来したといわれ、「古事記」には神武天皇の段で「賀美良(かみら)」という名前で登場します。さらに平安時代の「本草和名(ほんぞうわみょう)」という薬物辞典(やくぶつじてん)には「ニラ(韮)の和名は古美良(こみら)」と記されています。ほかに「万葉集」や「延喜式(えんぎしき)」などの書物にも名前が出てくるなど、古くから親しまれていたことがわかります。ニラは長らく薬用として粥に混ぜるなどして食べられていました。野菜として栽培されるようになったのは明治時代になってからといわれています。

ニラの栄養について

 ニラには強い香りがありますが、それはニンニクやネギなどにも含まれる硫化アリルの一種「アリシン」によるものです。アリシンにはビタミンB1の吸収を高めて糖の代謝を促進する作用があり、スタミナアップに役立つといわれています。また血の流れをよくして血栓を予防し、食欲を増進させる働きもあるとされます。アリシンは特に根元部分に多く含まれていて、細かくカットすると香りが増加するといわれています。また、緑の部分には抗酸化作用があるβ(ベータ―)カロテンが多く含まれています。β(ベーター)カロテンは油と一緒に摂ると吸収が高まるので、ビタミンB1の多い豚肉と一緒に炒めると効果的です。ほかにも血圧の上昇を抑えるカリウム、止血作用や骨の健康維持に役立つビタミンK、造血作用のある葉酸などが含まれています。

(出典:野菜情報サイト 野菜ナビ)

おいしいニラの選び方

 ニラは、葉先のハリで鮮度をチェックしましょう。葉先が枯れていたり垂れているものは、鮮度が落ちているので避け、葉先までピンと張っているものを選びましょう。
また、葉の色が濃く肉厚で、香りの強いもの、切り口が新しく、茎の部分がしっかりとして弾力性のあるものを選びましょう​。

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