今日のテーマは「小松菜」について

 小松菜は「ツケナ」の一種です。ツケナとは、アブラナ科アブラナ属に分類される結球しない葉菜類のことでチンゲンサイやタアサイ、からし菜などもこの仲間です。
 全国の作付面積は7,300ha、出荷量は102,100tで、おもな産地は茨城県(約18%)、埼玉県(約12%)、福岡県(約11%)で全出荷量の約4割を占めています。北海道は約2%の出荷量ですが、学校給食では地域の農産物として活用されています。

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(出典:農林水産省2019年産野菜生産出荷統計)

小松菜の歴史について

 小松菜の歴史は諸説ありますが、中国から入ったかぶの一種「茎立菜(クキタチナ)」をもとに交雑・改良して江戸時代中期に誕生したと推測されています。東京都江戸川区の葛西、小松川地域で栽培されていたことから「小松菜」の名前がついたそうです。この名前は江戸時代に記された書物に度々登場するため、関東では広く普及していたものと考えられます。

小松菜の栄養について

 小松菜はβカロテンやビタミンCを豊富に含んでいます。βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を保護する作用があるといわれます。また抗酸化作用によりがんや風邪などの予防効果もあるとされ、ビタミンCとの相乗効果で免疫力アップや美容効果も期待できます。カルシウムも多く含まれているので、歯や骨の健康維持にもよいでしょう。さらには貧血予防に効果がある鉄分や、血圧の上昇を抑制する作用のあるカリウムも含まれています。中でもカルシウムや鉄分の含有量は、ほうれん草の約2倍です。

(出典:野菜情報サイト 野菜ナビ)

小松菜の食べ方

 小松菜はアクが少ないのでそのまま炒めても汁ものに入れても大丈夫です。お浸しにするなら短時間でサッとゆでるとビタミンCの流出を抑えられます。色よく仕上げるには、加熱しすぎないことがポイントです。学校給食では「ピラフ」、「みそ汁・スープ」、「和え物」、「サラダ」など様々な料理に活用されています。 

学校給食用物資取扱商品

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