今日のテーマは「中国の食文化」について

中国の食文化


令和4年2月4日から冬季五輪大会が開催されます。今日は、開催地である中国の食文化について紹介します。

冷たいものは食べない
中国では前菜以外、冷たい食べ物を食べる習慣がありません。日本のお刺身のような生ものはなく、基本的には火を通したものや温かいものを食べます。朝食に様々な具材を入れたおかゆを食べることも多いです。

食事のマナー
日本では、食事をごちそうになった時、残さず全部食べることで「おいしかった」という気持ちが伝わりますが、中国では「おかずが足りなかった」という意味になってしまいます。ですから全部は食べずに一口程度残すことが良いマナーです。しかし最近は政府が将来の世界的な食糧不足を心配し、食べ残しを減らす取組を進めているので食べ残しに対する意識が変わってきています。その他にも食事の際の作法や過ごし方には違いが多くあります。その国や地域で良いマナーが違うのは興味深いですね。



地域によって料理の種類や味付けが違う
中国は国土が広いので、地域の気候や産物などの違いがあります。それぞれの地域で独特の料理が生まれました。その特徴は東西南北の4つに分けられます。

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東の 上海 しゃんはい 料理

味付けは中国料理のなかでは薄味です。魚介類を豊富に使った料理が発展しました。上海ガニが代表的です。また、米の生産が多い地域で、ちまきなど米を使った料理も食べられています。

西の 四川 しせん 料理

四川料理は辛さが特徴です。四川は内陸にある地域で、夏は蒸し暑く、冬は寒さが厳しいため、食欲を増進させる辛い料理が発達しました。マーボー豆腐や担々麺は四川地方が発祥です。

南の 広東 かんとん 料理

シューマイやワンタンめんなど比較的あっさりとした味が特徴です。野菜や魚、肉はもちろんのこと豊富な食材が使われています。また、小籠包や肉まん、ごま団子などの点心と中国茶をいっしょに楽しむ飲茶も広東地方の風習です。

北の 北京 ぺきん 料理

寒い北部では、濃い味付けが特徴的です。北京料理は肉料理が多く、北京ダックやジャージャー麺が良く知られています。また、中国北部は小麦の生産地で、小麦粉を生地にした饅頭(まんとう)と呼ばれる蒸しパンなどがよく食べられます。