今日のテーマは「なばな」について
ひと足早い春の訪れを知らせてくれるなばな(菜花)は「菜の花」や「花菜(はなな)」とも呼ばれるアブラナ科の野菜で、若くてやわらかい花茎や葉、つぼみを食用にします。特有のほろ苦さがありますが、ゆでると甘味が出ておひたしや和え物などにするとおいしい食材です。

  • 主な産地と収穫量
    2018年のなばなの収穫量  (国内シェア)
    1位 三重県 約527トン (30.5%)
    2位 東京都 約238トン (13.8%)
    3位 新潟県 約129トン ( 7.5%)  

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参照:農林水産省 平成30年産 野菜生産出荷統計 地域特産野菜生産状況調査)



北海道産のなばな

北海道でも、滝川市で菜の花を食用に改良した「雪割なばな」としてブランド化しているものが栽培されています。雪の下で越冬させハウスで育てます。

歴 史

中海沿岸が原産地とされています。日本にいつ伝わったのかは不明ですが、奈良時代以前には伝来し、食用されていたと考えられています。16世紀には油をとるために栽培も行われていたようで、江戸時代には照明などの用途になたね油が使われていました。明治時代になると西洋種のなばなが導入され、昭和になると食用としての品種改良が進み、現在では広く食べられています。ただ、農家の人々は古くから食用として利用していたようです。

(出典:野菜情報サイト 野菜ナビ)

栄 養

ほうれん草やこまつなに比べ食物繊維、葉酸、ビタミンCが多く含まれています。βカロテンの含有量が多く、骨の健康維持に欠かせないカルシウム、ビタミンKも豊富です。

なばな(ゆで)  ( )内 左:和種 右:洋種

  • カリウム(170mg/210mg)
  • βカロテン当量(2400mcg/2700mcg)
  • カルシウム(140mg/95mg)
  • ビタミンK(250mcg/270mcg)
  • 食物繊維総量(4.3g/4.1g)
  • 葉酸(190mcg/240mcg)
  • ビタミンC(44mg/55mg)



食べ方

炒め物、お浸し、和え物、揚げ物、漬け物、汁の実、パスタなど。βカロテンが豊富なので、油で炒めると効率よく摂取できます。アクが気になる場合はサッと下ゆでしてから炒めましょう。



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  • フリーズドライした国産菜の花を使用した春らしい季節感のあるふりかけです。アレルギーを考慮して卵、乳、鶏肉、さばを不使用にしています。その他保存料、酸化防止剤、牛由来原料も不使用です。
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