今日のテーマは「北海道のトマト」について

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料理を美しく彩ってくれるトマトは、サラダやパスタはもちろん炒め物や煮込み料理などにもよく使われます。加熱すると甘味やコクが深まり、肉や魚などの食材とも相性抜群です。また、栄養価の高いとても優れた野菜です。冬や春は熊本など西日本が主産地ですが、夏秋は北海道産の出番です。

産地と収穫量

令和2年の北海道のトマト収穫量は熊本県に次いで全国2位で、国内の約10%を占めています。トマトは暑さと湿気が苦手な作物なので、夏のジメジメとした気候はトマトにとっては新陳代謝が悪くなり、スカスカになってしまいます。そのため夏場のトマト栽培は冷涼で湿度が低い北海道が適しています。なかでも日高山脈を源とした清流、沙流川沿いに広がる 平取 びらとり 町はさらに冷涼な気候でトマトの一大産地となっています。



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グラフは令和2年北海道農林水産統計のデータをもとに作成

栄養成分の特徴

ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」とか「トマトのある家に胃病なし」と言われるほど薬効を持った野菜として扱われてきました。カロテンやビタミン、カリウムが豊富に含まれ、赤い色素のリコピンにはβ-カロテンの2倍以上の抗酸化作用があります。これらは免疫力を高めたり発がんを抑えたりする効果があると言われます。またフラボノイドの一種「ルチン」には抗酸化作用のほか、血流の改善や毛細血管を丈夫にする働きがあるので動脈硬化の予防が期待できます。これらの健康に役立つ成分が豊富なことから、このように言われたのでしょう。

相性の良い食品や料理

おいしさアップ・・・トマトは野菜の中でも特にグルタミン酸が多く、肉や魚、卵、きのこ類など一緒に煮込み料理などに使うとこれらの食材のうま味成分との相乗効果でさらに味が良くなります。

リコピン・・・生で食べるより加熱調理したりすりおろしたりする方がリコピンの吸収力がアップします。生で食べる場合でも、サラダなどにオリーブ油をかけると同じように吸収されやすくなります。トマトソースはリコピン摂取にとって理想的な状態ですので、食べきれなくなったときは手作りしてパスタやスープ、オムライスに利用してみましょう。

≪学校給食用物資取扱商品≫

  • トマトホール缶.jpg・国産(北海道産)トマトホール缶詰
    (固形量約1580g)
  • トマトダイス缶.png・国産(北海道産)トマトダイス缶詰
    (固形量約1650g)

新篠津村・恵庭市産のトマトを使用しています。原料を1つ1つ丁寧にへたと皮を取り除き、ジュース漬けにしました。リコピンやβカロテン等を多く含む、加工用トマトを使用しています。