今日のテーマは「大豆製品と自給率」について
大豆製品と自給率 |
みそ、しょうゆ、豆腐、納豆、煮豆に油揚げ、おせちの黒豆など、大豆は日本人にとってなじみの深い作物です。日本人の大豆の年間需要量は2020(令和2)年で、約350万トンです。そのうち約229万トン(65%)はサラダ油などの精油(せいゆ)用に使われ、残りのうち、約105万トン(30%)が、豆腐、納豆、みそ、しょうゆなどの食品用として利用されています。2020(令和2)年産の国産大豆は、21万1千トンが生産されており、ほぼ全量が食品用として使われています。食品用の自給率は20%となっていますが全体では6%にすぎません。 |
日本人は昔から大豆を食べているのに、なぜ自給率が低いのでしょう。
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大豆の自給率の伸び悩みの理由 |
(1) その年の気候により収穫量に大きく差があり、地域ごとの単収もばらつきも大きい。 |
(2) 大豆を生産する農家数が減少している。 |
国産大豆の人気で売り上げが増加
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上記の理由により国産大豆は生産量が不安定な作物ですが、作付面積が5ha以上の農家は増加していて、平成12年は14%でしたが、平成27年には67%になっています。しかも、国産大豆の商品の売り上げが多い傾向にあるので、今後も国産大豆の需要は増える見込みです。令和3年以降の需要見込みは各業界団体からのアンケート結果によると、特に豆腐・豆乳製品の需要が伸びると予想されています。私たちの食生活において重要なたんぱく質、ビタミン、ミネラル源である大豆は生産量増加を目指して国の対策が進められています。尚、令和3年の国内収穫量は246,500t、北海道の収穫量105,400t(国内シェア42.8%)です。 |
参照: 農林 水 産 省HP ・消費者の部屋 こどもそうだん ・「大豆 を め ぐ る 事 情」令和4年9月 ・令和3年産大豆の収穫量 |
生産量を増やすための対策
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国は以下のような対策を実施し、平成30年に21 万 t だった生産量を令和12年に34 万 tへ引き上げる目標を掲げています。 |
〇営農技術・農業機械の導入 〇乾燥調製施設の整備 〇保管施設の整備に向けた支援 〇作付けの団地化推進 〇商品開発・加工施設・設備等の支援 |
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参照: 令和4年9月農林 水 産 省 「大豆 を め ぐ る 事 情」 |
≪学校給食用物資取扱商品≫
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〇 その他に北海道産大豆を使用した「しょうゆ」、「みそ」等もお取り扱いしております。 |