今日のテーマは「季節の野菜 ピーマン」について

季節の野菜

ピーマン

完熟すると赤ピーマン

 ピーマンは、ナス科トウガラシ属の植物で、原産地は中南米の熱帯地方です。18世紀にアメリカで、より大きくて肉厚な甘トウガラシが品種改良されてベル型の大型ピーマンができました。この大型種は明治時代にアメリカから日本に伝わりましたが、一般家庭の食卓に普及するようになったのは、今の中型種が作られるようになった終戦後です。私たちが普段食べているピーマンは緑色ですが、これは未熟な状態で収穫されたもので、完熟すると中に含まれるカプサンチンという赤い色素が増えて赤ピーマンになります。

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ビタミンCが豊富

 ビタミンCの量は100g中76mgと豊富で、βカロテン当量も100g中400μg含まれています。ピーマンは組織がしっかりしているので、加熱調理してもビタミンCの損失がほとんどないのが特徴です。暑い夏のビタミン補給に役立つ野菜です。

北海道の特産地 新冠町

piman3.jpg 北海道のピーマン生産量のうち、約半分の生産量を占めているのがJAにいかっぷです。出荷先は道内、道外を問わず、全国市場へ発送しています。平成27年に作業効率化等を⽬的として竣工したピーマン選果施設には、カメラやセンサーを使用して製品の外観や形状、色、サイズなどを解析するAIビジョン測定器等が整備され、選果ラインで品質の向上等が図られています。ここでは6月の初めころから選果が始まります。

JAにいかっぷ ピーマン選果施設 (令和2年8月撮影)

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    手選別(荒選別)
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    AIビジョン測定器で選別

参照HP: ・北海道農政事務所  フォトレポート

道内NO.1の⽣産量を誇るピーマンの選果

・農林水産省 消費者の部屋